「本当は危ない国産食品」奥野修司著
安全と思われている国産食品の残留農薬の危険性を警告するリポート。
例えば毎日のように飲む緑茶。国内で販売されている茶葉やペットボトルの緑茶を調べてみると、そのすべてから最新のネオニコチノイド系農薬(ネオニコ)が検出されたという。日本で茶葉栽培に認可されている農薬は他にも約200種類あり、どの農薬を使っているかは農家にしか分からないのだとか。検出された濃度は残留基準値の数%で過度に心配する必要はないというが、日本の基準値はEUに比べると2500倍も高く、同じ製品はEU内では販売できないのだ。
世界的にゆるい日本の農薬規制の実態、そして農薬残留食品の摂取と急増する発達障害や肥満、アレルギーなどの病気の因果関係を最新のデータで明らかにする。
(新潮社 740円+税)