「社会のなかの『少年院』」少年の社会復帰に関する研究会編

公開日: 更新日:

 少年院は非行少年が変わることを求め、それを支援する場所である。少年院の法務教官は使命感が強いため、「絶対に少年院の中の教育で更生させる」という自己完結主義に陥りがちだ。病気や障害がある少年には福祉的支援が行われてきたが、情緒障害や発達障害の疑いがある「ボーダーライン」の少年が増えている。また、背景に貧困や虐待があるケースが多いことも視野に入れて、福祉的支援の対象を広げていくことが求められる。

 少年院を出た後の社会復帰の困難を乗り越えるために、少年の「居場所と出番」を確保することが不可欠で、在院時から各機関と連携して断絶のない支援をすることが必要である。

 非行少年の社会復帰のための提言の書。

(作品社 2970円)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    プーチン追放クーデター進行か…ウクライナ軍が目指すロシア軍“8.24完全撤退”の可能性

    プーチン追放クーデター進行か…ウクライナ軍が目指すロシア軍“8.24完全撤退”の可能性

  2. 2
    ロシア軍が地上戦力3分の1損失の深刻…プーチン大統領が“禁じ手”少年兵15万人動員か

    ロシア軍が地上戦力3分の1損失の深刻…プーチン大統領が“禁じ手”少年兵15万人動員か

  3. 3
    「パラリーガルのままでよいですよ」…話題の本「秋篠宮」の思いは小室圭さんに伝わっているのか

    「パラリーガルのままでよいですよ」…話題の本「秋篠宮」の思いは小室圭さんに伝わっているのか

  4. 4
    NHK朝ドラ「ちむどんどん」正念場…識者も「おとぎ話すぎる」「絵空事に見える」と超辛口

    NHK朝ドラ「ちむどんどん」正念場…識者も「おとぎ話すぎる」「絵空事に見える」と超辛口

  5. 5
    みやぞん、中岡が…日テレ看板番組「イッテQ」相次ぐ不祥事でいよいよ崖っぷち

    みやぞん、中岡が…日テレ看板番組「イッテQ」相次ぐ不祥事でいよいよ崖っぷち

もっと見る

  1. 6
    日本ハム最下位低迷&観客動員数ワーストでもBIGBOSS効果は絶大!育成と勝利の両立が形に

    日本ハム最下位低迷&観客動員数ワーストでもBIGBOSS効果は絶大!育成と勝利の両立が形に

  2. 7
    “伝説のAV女優”小林ひとみさん 銀座高級クラブで雇われママ、コロナ休業中はゲーマー加速

    “伝説のAV女優”小林ひとみさん 銀座高級クラブで雇われママ、コロナ休業中はゲーマー加速

  3. 8
    プーチン大統領は余命数カ月?「血液のがん」説浮上とロシア側「憶測無視せよ」通達の深刻度

    プーチン大統領は余命数カ月?「血液のがん」説浮上とロシア側「憶測無視せよ」通達の深刻度

  4. 9
    阪神次期監督に藤川球児氏が急浮上!最下位独走も売り上げ好調で矢野監督は途中解任せず

    阪神次期監督に藤川球児氏が急浮上!最下位独走も売り上げ好調で矢野監督は途中解任せず

  5. 10
    広瀬アリスらが休業宣言、大物の急逝相次ぎ…芸能人のメンタルケアに頭を悩ます事務所の内情

    広瀬アリスらが休業宣言、大物の急逝相次ぎ…芸能人のメンタルケアに頭を悩ます事務所の内情

人気キーワード