「インフォデミック」松野大介著

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 映像ジャーナリスト志望だったしおりは、就職浪人の末に小さな番組制作会社の契約社員に。入社して3カ月が経った2020年2月、会社が制作を請け負う夕方のワイドショーの視聴率の低迷が続き、このままでは局から契約打ち切りを宣告されてしまうかもしれない。

 視聴率を挽回したい社長の田沼の指示で、流行が始まった新型コロナウイルス中心の番組作りが始まる。しおりは、事態を大げさに見せる事実とは異なる映像を番組で流すたびに疑問がふくらむ。しかし、それは口に出せない。第2波の最中、都知事選が行われ、現職が圧勝。しおりはその勝利にも番組が加担しているとしか思えない。

 TV業界の舞台裏を赤裸々に描きながら、業界側からコロナ禍を見つめた書き下ろしエンターテインメント。

(講談社 704円)

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