「華麗な復讐株式会社」ヨナス・ヨナソン著、中村久里子訳

公開日: 更新日:

 ヴィクトル・アルデルヘイムはストックホルムでも有数の画商のもとで働いていた。ある日、以前付き合いのあった売春婦が10代後半の少年を連れてきた。そして、「あなたの息子よ」と。

 ヴィクトルは息子、ケヴィンの18歳の誕生日にアフリカのナイロビに連れてゆき、「おまえのいるべき場所さ」と言ってケヴィンを置き去りにした。そして画商の娘、イェンニと結婚する。

 ケヴィンはマサイ族の呪医に助けられたが、自分が割礼を施されると知って逃げ出す。自宅に戻ったケヴィンはイェンニと知り合い、復讐を請け負うスウィートスウィート・リベンジ株式会社に復讐を依頼する。

 スウェーデンとアフリカを舞台に繰り広げられるブラックコメディー。

 (西村書店 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋