「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」鈴木エイト著
1954年に韓国で文鮮明が創設した統一教会は、その後日本に進出したが、2000年代後半、霊感商法で摘発された。
組織防衛のため、政治家対策を強化し、12年9月、文鮮明の死後、統一教会が政界工作を行い、その見返りに政権サイドが統一教会の体制保護をするという共存共栄関係が構築される。政権サイドの主役が安倍元総理で、それを補佐したのが第2次安倍政権で官房長官を務め、後に総理となった菅義偉である。
16年、統一教会は世界各地に議員連合組織をつくるが、その創設大会に閣僚を含む63人の国会議員が出席したことを著者は突き止める。
統一教会を世界7カ国の国教にするという計画を暴く。
(小学館 1760円)