「56日間 」キャサリン・ライアン・ハワード著 髙山祥子訳

公開日: 更新日:

 パンデミックによるロックダウン中、ダブリンの新しい集合住宅「クロッシングズ」の1号室で不審死体が発見される。捜査を進めるアイルランド警察の警部リーは、身元不明の遺体が15年前のある事件の関係者ではないかと疑念を抱く。

 56日前、IT企業で働く25歳のキアラは、昼食を買いに行ったスーパーで男に声をかけられる。動揺を隠し、誘われるままオリヴァーと名乗るその男とコーヒーを飲んだキアラは、別れ際に映画に誘われ、応じる。

 一方のオリヴァーは、5日間連続同じスーパーで姿を見かけたキアラが、自分の素性を突き止めようとしているジャーナリストではないかと疑っていた。

 遺体発見当日と、それまでの56日間を交互に描く長編サスペンス。

(新潮社 1045円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋