「殺人記念日」サマンサ・ダウニング著 唐木田みゆき訳

公開日: 更新日:

 フロリダの高級住宅街に住むテニスコーチの「わたし」は、聴覚障害者の会計士・トビアスに成りすましてペトラに近づき、ベッドを共にする。しかし、健常者だと気づかれ、彼女を候補から外し、次に目をつけていたホテルのフロント係ナオミの監視を始める。

 わたしが探しているのは、妻のミリセントと2人で殺す4人目の犠牲者だ。そんな中、1年前に殺したリンジーの遺体が発見されてしまう。1年前、友人に預けていた娘の体調が悪くなり、呼び出されたわたしは、リンジーの殺害に立ち会っていない。警察の発表によると、リンジーの遺体は死後2、3週間だという。戸惑うわたしにミリセントは何も教えてくれない。

 シリアルキラーの夫婦を主人公にした戦慄の長編サスペンス。

(早川書房 1386円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方