「男のロジカル美容75」荒木尚子著

公開日: 更新日:

「男のロジカル美容75」荒木尚子著

“美容”などというものは意識せずに生きてきたが、3年もマスク生活を続けてきたせいか、いざマスクなしで人と会う機会が増えると自分の顔が気になるようになった。たかが見た目、されど見た目。相手に好印象を与える程度には顔を手入れするべきではないか。

 そこで手に取ったのが、30年にわたり芸能人のヘアメークを担当してきた著者による本書。タレントやアーティストがどんなコンディションのときでもイケメンに整えてきた経験から、誰でも簡単に見た目を整えることのできるテクニックを解説している。「美容に取り組んでこなかった男性ほど磨けば光る伸びしろがある」という著者の言葉に背中を押され、さっそくやってみた。

 まずはスキンケア。皮脂が多くテカりやすいので化粧水など無用と思ってきたが、実は乾燥肌で水分が不足している人ほどこれを補おうとして皮脂が過剰分泌するという。そこで洗顔後は必ず保湿化粧水を使い、さらに肌に“フタ”をして水分の蒸発を防ぐために乳液まで塗ってみた。最初は慣れなかったが、しばらく続けると顔がテカらなくなりサラッとした肌になってきた。これは驚きだ。

 気を良くしてついにメークにも挑戦した。「コンシーラー」という部分用のファンデーションを人生で初めて購入。目の周りにいくつかできているシミにチョンチョンと付け、付属のブラシで伸ばして素肌との境界線をぼかせばOKだ。おぉ!シミが目立たなくなるだけで10歳は若返ったように見える! あっという間に目力と顔のホリをつくる「眉根シャドー」の入れ方や、寂しくなった前髪のボリュームを出すスタイリング方法などプロの技が満載。美容は楽しいぞ! 〈浩〉

(主婦の友社 1650円)

【連載】毎日を面白くする やってみよう本

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方