「大人も知らない?サバイバル防災事典」サバイバル防災研究会編

公開日: 更新日:

「大人も知らない?サバイバル防災事典」サバイバル防災研究会編

 東日本大震災から今年で12年。定期的に防災グッズや備蓄品の見直しをするようにしているが、それでも少しずつ気が緩んできたように感じる。地震だけでなく気象災害も多い日本。いま一度、いざというときのための心構えを確認しておきたい。

 そこで手に取ったのが、防災のための「知識」と「行動」を分かりやすく解説した本書。子供にも理解しやすい内容だが、タイトルにもあるように大人でも見落としているさまざまな防災術が記されている。

 たとえば、大地震によって建物に閉じ込められた場合の対策。先日のトルコ・シリア大地震でも、建物に閉じ込められた人々が大勢いた。大声で助けを求めるのには限界があるし、硬いものを叩いて音を出すのも体の自由が利かなければ難しい。そこで、身近なものに防災用の笛をつけておき、これを吹いて自分の存在を知らせるのがいいという。さっそくホームセンターに行ってみると、さまざまなタイプの防災用笛が売っていた。細くてスタイリッシュなものも多く、いくつか購入してスマホやカバンにつけておいたぞ。

 地震だけでなく気象災害でも起こりやすいのが断水だ。災害時に必要とされる飲み水の量は1人当たり1日3リットルといわれているので備蓄しておくのはもちろんだが、知っておきたいのが断水時に飲み水を配る「応急給水拠点」である。東京都内の場合「災害時給水ステーション」という名前でおよそ200カ所設けられている。恥ずかしながら自分の地域の拠点を知らなかったので調べると、徒歩15分ほどの公園がそうだった。近いといえば近いが、重い水を運んでくるのだからカートなども必要かもしれない。

 改めて防災への備えを強固にしておかねば。 〈浩〉

(マイクロマガジン社 1100円)

【連載】毎日を面白くする やってみよう本

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  2. 2

    新庄監督の“再就職先”に挙がるまさかの球団 采配に賛否もチームのテコ入れ役にうってつけ

  3. 3

    欧州初の日本人指揮官誕生へ 森保一監督の“再就職先”は「ベルギー1部の日系クラブ」一択か

  4. 4

    中村倫也が「風、薫る」に大貢献…妻・水卜麻美アナとの「ずっと仲良く」「にこやかな」近況

  5. 5

    「恩人だけど、嫌いな人の代表」亡くなった板東英二さんが複雑な感情を抱いたプロデューサーの名前

  1. 6

    神戸への“聖地帰還”めぐり騒然…山口組・司組長「7年ぶりの里帰り」は実現するか

  2. 7

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風

  3. 8

    高市首相のあいさつはコピペ率85%…「広島への思い」石破前首相・愛子内親王とは絶望的格差

  4. 9

    高市官邸「被災地利用PV」が首相の命取りに? 安倍元首相“コロナおこもり動画”の二の舞を自民党が危惧

  5. 10

    日本ハム大ショック! “見限った”上沢直之が天敵に、呼び戻した有原航平が足枷となる皮肉