「みんなの節電生活」木村俊雄著

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「みんなの節電生活」木村俊雄著

 電気代の値上げで冬の光熱費は家計に大打撃だった。冷房を使う夏が来たらどうなってしまうのかと今から不安だ。

 そこで手に取ったのが、さまざまな節電術を伝授する本書。著者は元東京電力福島第1原発のエンジニアという経歴を持つが、在職中に原発の危険性に気づき2000年に退職。独自の太陽光発電システムを構築し、電力会社からは1ワットの電気も買わないオフグリッドを実践している。そんな電気のプロが教える節電術のキーワードは、「電気を熱に戻すのはやめよう」というものだ。

 電気エネルギーは熱エネルギーを活用して生み出されるが、これを再び熱エネルギーに戻すのは効率が悪すぎると本書。何より、電気を熱に変える電化製品は総じて消費電力が大きい。平均的な電気ポットの消費電力は湯沸かし時には約1000ワット、保温時で約35ワットだ。そこで、電気でなくやかんを使ってガス火で湯を沸かし、保温は魔法瓶でするようにした。これで湯を使う際の電気代がまるっと削減される。

 また、電気炊飯器をガス火の土鍋炊きに変えてみた。炊飯時に消費電力が1000ワットを超える炊飯器も少なくなく、およそ45分で8.30円。一方、土鍋炊きすると35分で4.8円だという。後者は吹きこぼれに注意するという手間はあるが、ご飯は一年中炊くので大きな違いになる。何より、土鍋炊きのご飯はふっくらしてうまい! 早い、安い、うまいなら、電気炊飯器でなくていいではないか。

 ほかにも、余計な電気のオン・オフがしやすくなる「電源タップ」や、消費電力を見える化できる「ワットチェッカー」の導入など、節電のアイデアが満載。夏に向けて本格的にやってみるか。 〈浩〉

(自由国民社 1320円)

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