(13)女所帯のくせに強情やないけ
糸が姿を現した瞬間、騒がしさがすっと引いた。
弥助が振り向く。
「よう、やっと出てきたか。随分と御大層に奥に引っ込んでやがる」
糸は何も言わず、帳場の内側に立った。
足元の散らばった帳面を一瞥し、それから弥助を真っすぐ見た。
「その手を離しな…
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