47年前にカンヌで開眼 酒井政利氏が語る「ワインの思い出」

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 60歳でソニーを退職した際の自分へのご褒美は南仏旅行でした。退職後も、プロデュース業を続ける準備はしていましたが、一度リセットする気分で、ワインをたっぷり楽しみたかったのです。

 パリから入国してニース、カンヌをゆっくりと巡る10日間ほどのスケジュールで、季節は春。この時ばかりは、ワイン三昧でした。午前中からベッドに入るまで、ずっとワイン漬け。ツマミはテラスから眺める南仏の素晴らしい景色……。それだけで十分でしたね。

 日本でもそうですが、私は産地や銘柄にあまりこだわらない。それに固執しちゃうと、他においしいワインがあっても飲みそびれてしまうからです。プロデュースという仕事もそうですが、常にオープンな気持ちで、そのつど柔軟に対応するのが最善だと思っています。

 おいしいモノは素直においしいと認める。それが本当に上質のワインと出合える秘訣ですね。

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