NHK“20時ドラマ”で大河を食った時代劇「かぶき者慶次」の魅力

公開日: 更新日:

 NHKの20時台には大河のほかに、「かぶき者慶次」という時代劇がある。こちらのほうが視聴率イマイチの「花燃ゆ」よりおもしろいのではないか。

 関ケ原の戦いから8年後、主演・藤竜也が演じる慶次を中心とした家族を描く“時代ものホームドラマ”といった感じだ。慶次が朝食に鮭を焼いてたり、寺の和尚(伊武雅刀)と縁側でノンキに碁を打っていたりと、大河ではありえないほのぼのとしたシーンが多い。ドジって「申し訳ない」なんて謝る慶次のダメ親父ぶりもいい。

 娘の佐乃役は西内まりや(同左)。せりふ回しはまだ発展途上だが、着物姿がかわいくて、兄・新九郎(中村蒼)の親友との恋愛話がラブコメとして楽しめる。

 しかし、笑いだけではない。ひとり息子の新九郎は実は石田三成の遺児で、その隠された事実を暴こうとする側との情報戦が回を追うごとに緊迫している。

 先週は、新九郎が三成の息子かと疑っていた碁仲間の和尚(実は徳川の間者)を慶次が殴りつけ、「人の家まできてあれこれ嗅ぎ回るとは失礼ですぞ、和尚!」とラストでド迫力を見せた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る