NHK“20時ドラマ”で大河を食った時代劇「かぶき者慶次」の魅力

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 その構成は毎回、前半はコメディー、後半にかけてシリアスになるという作りで、シーン展開も速い。

 笑い(ほのぼの)→シリアスという小刻みな流れは大河ドラマには見られない。だいたい「花燃ゆ」には笑いがないし、説教くさく語り合ったり、泣いたりわめいたり、かと思うと戦ったりだ。しかも、ひとつのシーンが長くて、非常に退屈な時もある。

 これはここ数年見られる「大河病」だ。大金をかけるから“大作にしないといけない”と気負って金がかかる戦のシーンを入れすぎたり、事実と間違いがあってはいけないと歴史の記述みたいなせりふやナレーションを多用したり、注目されているからとスタッフも役者も気張りすぎて、のびのびとした遊び心を忘れている。

 その点「慶次」は笑いあり、大河的な歴史あり、謎あり、ラブコメあり。キャストも他に江波杏子や田畑智子、青山倫子、壇蜜ら年代別熟女や火野正平らクセのある俳優陣が並び、けっこう豪華だ。

 このバラエティーに富んだ時代劇は“木曜版大河”と言っていいんじゃないか? 木曜8時に注目だ。

(作家・松野大介)

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