Nスペに何が? 「戦後70年特集」で安倍政権をやんわり批判

公開日: 更新日:

 そういう作りをNHKはたまにやる。以前チェルノブイリ原発事故の特集では、最後にチラッと福島原発の事故映像を流すことで、日本にもチェルノブイリ級の放射能の危険があると“間接的”に伝えた(としか思えない)放送だった。

 従来のニュース番組ではやりにくいこと(というかタブー?)を特集で扱うという社風になったのか? 視聴者としては歓迎したいところだ。

 今後だが、7月18日の「政治と模索」と題した放送に注目してほしい。“GHQ主導での豊かさか、国家としての自立か”の60年安保へと続く選択を吉田・岸両首相から捉え、現在のアベノミクス、憲法改正に意欲を示す安倍政権にも触れる内容らしいので、ぜひチェックを。

 そういえば、最近「クローズアップ現代」で「沖縄戦 名もなき犠牲者」と平和の礎を特集したり、ある場所の3日間を撮影する「ドキュメント72時間」では沖縄の米軍基地に近い恩納村のアメリカ的なドライブインを放送したり、沖縄を頻繁に扱いだしている。

 NHKが沖縄や戦後をどう捉えるか、終戦の夏に向け、注目したい。

(作家・松野大介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束