初回は“キムタク超え”の好発進 日テレ「デスノート」の完成度

公開日: 更新日:

 7月期ドラマの“初陣”を飾った「デスノート」(日本テレビ系、日曜22時半~)が好発進だ。15年、民放連続ドラマの初回視聴率首位だった木村拓哉(42)主演「アイムホーム」(テレビ朝日系)を0.2ポイント上回る、初回(5日)平均視聴率16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。見事にキムタク超えの快挙(?)を成し遂げたのだ。

 そもそも放送前から話題性はピカイチだった。03年12月から2年半「週刊少年ジャンプ」で連載されていた同名人気漫画が原作であり、ひと足先に藤原竜也(33)や松山ケンイチ(30)による2部作の実写映画(06年)が大ヒット。その後も小説、アニメ、舞台など手を替え品を替え重宝されてきた題材であり、知名度はバツグンなのだ。

 初回放送中からツイッター上では、セットで使われているカーテンが「ニトリ」の商品だとか、漢字の書き順や誤字が指摘されるなど大盛り上がりしたのもナットクで、「ドラマ化ってどうなのよ?」といった冷やかしも含む“ご祝儀視聴”の多さは想像に難くない。が、コラムニストの桧山珠美氏は、「ドラマとしてきちんと楽しめた。日テレの采配がハマった印象。2回目以降の展開も期待できる出来でした。“原作レイプ”などと穏やかでない声もあったようですが、長期戦となる連ドラに堪えうる、登場人物のキャラクター設定をはじめとする仕掛けや話題作りを施している。単純に映画版のトレースではなく、別物として『ドラマ版デスノート』を制作。日曜夜10時台にドラマ視聴のニーズがあると踏んだ日テレ編成の勝利となるか、見守っていきたいと思います」。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした