俳優・長谷川初範が語る貧乏時代「4畳半に倒産した父が」

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 最初の1年弱は横浜の星川にあった寮の2段ベッドで寝起き。全日空の社員寮の借り上げで夕食もついていて悪くなかったけど、映画演劇を見に行くと夕食の時間に間に合わない。外食するおカネもないから、映画や演劇を見た時は夕食抜きになり命がけです(笑い)。だから、駄作だと胃にしみるくらい腹が立った。おかげでユルイものは作っちゃいかんって思いましたね。

 そんなわけで食事はほとんど朝と昼の2食。朝は安いバナナ1本と梅干し1個をお湯に溶いて飲むだけ。昼はたいてい学校の下にあった、500円でご飯食べ放題のとんカツ屋。同級生がカツを1切れ、2切れとくれて、それでご飯を丼に5、6杯食べていました。それでも栄養失調なのか、上京したとき74キロあった体重が半年で60キロになっちゃった。横浜地下街のレストランの店頭にあった食品サンプルを毎日眺めては、「食べてみたい」と思って通り過ぎました。

 ただ、1年は実家から月5万円の仕送りがあった。それが電話で催促しても月遅れになり、父親の会社が倒産するとそれもなくなり、寮にいられなくなった。田園調布の家賃月1万円、4畳半ひと間のアパートに引っ越した時は布団も買えなくて寝袋で寝てましたね。

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