元不良ボクサー佐藤洋太さん 焼肉屋店長として奮闘の日々

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 さて、盛岡生まれの佐藤さんはタイソンにあこがれ、中学3年からボクシングを始め、県立盛岡南高校時代はインターハイのベスト8、国体3位の好成績を収める一方、「開校以来の不良」と呼ばれた。

「みんなと価値観がちょっと違ってただけなんですけどねえ。鼻と耳のピアスは当たり前。口に3個、顔だけで20個ほどつけてました。担任の先生からは“仮にボクシングで成功しても認めない”ってボロカスでしたよ、ハハハ」

 東北学院大学を中退して上京。小金井市のガソリンスタンドで働きながら、協栄ジムに通った。

 そして、日本スーパーフライ級王座5回防衛後、12年3月、WBC世界スーパーフライ級王者に輝いた。

「ガソリンスタンドは辞めなかった。辞めることで生活のリズムが狂うのが嫌だったんです」

 腕をグルグル回すわ、ダランと下げるわ、はたまたダンスを踊っているようなステップを見せるわのトリッキーなボクシングスタイルは賛否両論だった。


「ボクは大の将棋ファンで、駒では香車とか桂馬が好きなんです。相手を惑わせながら勝つのが面白いじゃないですか。あのボクシングは将棋をベースにしてたわけでして」

 最後の試合は3度目の防衛戦となった13年5月のタイでの試合。地元選手に8回TKO負けした。その翌月引退して帰郷、「門崎」入社に至った。

「3人の子供と遊ぶのが唯一の息抜きですね。ヤンキーが健全なお父さんになりました、ハハハ」

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