舛添氏問題で話題に 「ホテル三日月」の気になる宣伝効果

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 舛添都知事の金銭疑惑ですっかり有名になったのが、木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」だ。舛添知事が「会議を開いた」と言い張ったため、テレビや新聞に連日名前が登場してきた。

「♪旅ゆけば三日月~」というテレビのCMソングを思い出した人も多いだろう。

 これだけマスコミに取り沙汰されると、気になるのが宣伝効果。さぞや予約が増えているだろうと思ったら、そうでもないらしい。

「たしかに知名度は上がりましたが、予約と来客者数は増えていません。むしろマスコミの方から“領収証はどのような内容だったのか?”“会議は行われたのか?”といった問い合わせが多く、業務に支障をきたしています」(三日月を運営する「勝浦ホテル三日月」企画室)

 経済効果に詳しい関西大学大学院教授の宮本勝浩氏(理論経済学)はこう分析する。

「長期間にわたって毎日のように名前が出たのでテレビCMなどの広告費に換算すれば10億円を超えるはずです。ただ、売り上げはそれほど伸びないかもしれません。有名人が結婚式を開いたりビッグイベントが行われたホテルは売り上げが20~30%増えるものですが、今回の場合は面白半分で行ってみようと考える若者がいる程度で、おそらく5~10%増でしょう」

 同社の昨年10月期決算の売り上げは83億円。仮に10%増となれば91億円になる。5月20日に100億円をかけて建設した「富士見亭」がオープンし、マスコミからの取材依頼も届き始めているというから、これから夏にかけてプラスの経済効果が見込めそうだ。

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