広瀬久美子 “1本の電話”から始まった永六輔さんとの交流

公開日: 更新日:

「広瀬さん、永さんから電話が入ってます」――。

 NHKの人に言われた時はビックリしました。当時、私は土曜の午後からNHKラジオで「土曜サロン」という番組を担当してた。一方、永さんは同じ時間帯にTBSで「土曜ワイド」を担当してらして、私が言うのもおこがましいですが、言わば“ライバル”同士。その永さんから何の電話だろう、と。

 さらに驚いたのはその後。電話口に出ると、なんと「広瀬さん、『土曜ワイド』に出てくれないか」ですって。なんでも、永さんの担当する番組で各局アナウンサーの人気投票をやったところ、私が1位になったので、「ぜひ出てほしい」というのです。

 NHKの私が他局に出てもいいのか。上司に相談したところ、OKが出ました。同じ時間帯とはいえ、ちょっとズレていたので、5分程度おしゃべりして、NHKに取って返したのを覚えています。内容は――もう忘れちゃいました(笑い)。

 永さんはその後もあちこちで「ヒロクミ、面白い」と宣伝してくれたり、私の番組を聴いた感想もしょっちゅう送って下さいました。本当に細やかな気配りの方で、私がフリーになった時は「事務所を紹介しようか」とも言って下さった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋