著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

戯作者・松崎菊也が永六輔さんに捧げる「“永七輔”語録」

公開日: 更新日:

 ここから話がややこしくなります。

 それでもお金が足りないばわい、政治家がカラッポの脳みそを振り絞って考え出したのが、パーテー。日本語で宴会。ね。宴会は座る席があるけど、政治家のパーテーは出席者を全員立たせます。椅子を借りるお金ももったいないのね。で、名目は出版記念パーテー。出版つったってゴーストライターに書いてもらってる。七輔のばわい、人の言ったことを自分で書いてます。ここが違うとこ。

 で、5000円の料理しか出さないのに会費は3万円ぐらい取るのね。ほとんどが義理で金払ってるわけだから、5000円分だけでも食わなきゃっていうんで、ガバガバ飲んで食って、本人の挨拶なんて誰も聞いてません。とてもシラッとした雰囲気のパーテー。

 それでも足りないとどうするか。秘書の給料を横取りする。

 七輔、浅田飴なめて声を大にしていいたい。そんなにおカネが足りないのなら、堂々と街頭募金をやりなさい。『恵まれない政治家に愛の手を!』。一日駅前でやって、100円もらうのがどれだけ大変か学べ! 七輔でした」

 以来、永さんが面白がって、時々ご本人の前でやらされた。ご本人ギャハハと笑うたびに、こちらは心臓がバクバクした。永六輔さんに捧げる永七輔語録、在庫たくさん。どっかでやりたいな。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解