元大物組長が自伝で明かした ヤクザと芸能界の“蜜月時代”

公開日: 更新日:

 元大物組長の自伝本が発売になり、業界の話題をかっさらっている。「烈侠 山口組 史上最大の抗争と激動の半生」(サイゾー)。元山口組組長代行補佐で、その後、一和会の副会長兼理事長を務めた斯界の超大物である加茂田重政氏(86)が、自身の生い立ちから今日までを振り返っているのだが、その内容は衝撃的の一言だ。

 加茂田元組長といえば血で血を洗うといわれた山一抗争のころは度々テレビなどマスコミの前に登場。その風貌を記憶している人も多いはず。

「“山一”の当事者だった加茂田氏が口を開くのは初めてではないか。山口組離脱の経緯や一和会の山本広会長の人柄など、これまで明らかになっていなかった事実も多くつづられており、昭和の裏面史としての資料的価値は非常に高い」(実話誌編集者)

 抗争の舞台裏も興味深いが、その一方で戦後の芸能界とヤクザの関係が理解できるのが第6章「芸能界との繋がり」の項である。

 山口組はかつて神戸芸能社を設立し、映画やコンサートなど興行を手がけていたのは有名な話だが、そのど真ん中にいた加茂田氏と芸能人の交友はまさにズブズブ。掲載の写真は加茂田氏の父の三回忌法要の際のもので、中央には山口組三代目の田岡一雄組長、その右側には菅原文太の姿が。時はヤクザ映画全盛時代のこと。菅原文太や鶴田浩二は加茂田氏の自宅にも泊まりに来るほどの仲で、“本職”からヤクザの所作を学ぶこともあったという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝