堤真一がエプロン姿で…ドラマ「左江内氏」好発進のワケ

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 初回(14日)視聴率は12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。同枠の直近2作品が1ケタ台だったことを考えれば、堤真一(52)主演の日本テレビドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」(土曜21時)はすこぶる好発進の出だしだ。

 堤扮する出世とも浮いた話とも無縁な中年サラリーマンが、ある日謎の老人から“スーパー服”を託され、それを着ると空を飛べるわ、銃弾をはね返すわ、透視できるわ……といった無敵のスーパーマンと化し、嫌々ながらも世界平和のためにひと肌脱ぐといったストーリー。藤子・F・不二雄の漫画が原作だが、「勇者ヨシヒコ」シリーズや「アオイホノオ」といったテレ東の深夜枠でお馴染みの福田雄一氏が大胆に脚色し、好き嫌いがハッキリ分かれるハチャメチャギャグコメディーに仕立てている。

 お世辞にも万人受けするテイストではないが、コラムニストの桧山珠美氏は「日テレ十八番のファミリー向けドラマになっていた」とこう続ける。

「いろいろな要因があると思うのですが、一番の要因は堤真一を主演に起用したこと。硬派な役柄が多い俳優だけにエプロン姿で皿を洗ったり、変身スーツを着るだけでもそのギャップに笑っちゃうんですよね。しかも、やる気満々ではなく、やらされている感が出ているので視聴者がドン引きすることもない。もっとも、週末のGP帯にはチャレンジングな企画であるのは間違いない。王道から逸脱できないTBSやフジテレビとは違って、風穴をあけようとする攻めの姿勢。それもこれも王者・日テレの余裕と冴えを感じさせます」

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