45歳でパーキンソン病に 伝説ロック歌手が語る壮絶闘病

公開日: 更新日:

 若年性パーキンソン病のロック歌手、梅原達也さん(56)が8日、東京・高円寺のライブハウスに立ち、自ら立ち上げたバンド「PAUL POSITION」の復活ステージを飾った。

 梅原さんは80年代にメジャーデビューし、X―JAPANなどに多大な影響を及ぼした伝説的バンド「44マグナム」のボーカルとして知られる、中高年世代には懐かしいロッカーだ。それが手の震えなどで日常生活が送れなくなり、進行すると死に至る場合もある難病、パーキンソン病であると公表したのが2006年、45歳のときであった。

■「生きるとは音楽をやること」

「50歳で車いすか寝たきり」と宣告されながらも、通常の20倍もの薬を飲んでステージに立ち続けたが、その反動もあって症状が悪化。体の自由がきかなくなると、頭の中に電極を埋め込み、脳神経を制御する手術に踏み切った。2016年8月のことだ。梅原さんがこう言う。

「頭をボルトで固定して、局部麻酔で10時間もの手術を受けるときは、さすがに後悔しましたけれど、もう一度ステージで歌うにはそれ以外に選択肢はなかったんです。俺は歌うことしか知らないし、歌だけあれば十分。俺にとって生きるとは、音楽をやることで、音楽がなきゃ生きているとは言えないんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした