NHK大河「直虎」 後半戦のキーパーソンは“赤鬼”菅田将暉

公開日: 更新日:

「実物を見たのは初めて。ああ、本当に直虎は、実在していたんだなと身近に感じました」

 NHK大河「おんな城主 直虎」で主演する女優・柴咲コウ(35)が3日、特別展「戦国!井伊直虎から直政へ」(8月6日まで、東京都江戸東京博物館)の内覧会に出席。直虎の花押(サイン)が入った唯一の書状「井伊直虎・関口氏経連署状」を目の前に感慨深げに語ったのだった。

 戦国時代に井伊谷という弱小の領主だった井伊家の家督を継いだ女城主を主人公とした同大河。史実も史料も少なければ、ま~だまだ検証の余地もある人物で、放送直前には実は女ではなく、男だったのではないかとドラマの大前提をひっくり返す新説が飛び出したのは記憶に新しい。ゆかりの品々を集めた今回の展示会には真相に迫るヒントが隠されているのか気になるところだが、「あえて性別は言及せずに、直虎という人物に焦点を当てた内容」(担当の学芸員)だという。実際、男か女か特定できる決め手はないようで、花押で性別を判断することは難しいという。

 クランクインから10カ月。この日の柴咲は、「先に撮影を終えられていく役者さんと会えなくなるのが寂しくて仕方がない」と苦笑いする一方で、「30話以降は怒涛の展開になる。物語も急速に進んでいく」と後半戦に向け、気合十分だった。今週から撮影がスタートする井伊直政演じる菅田将暉(24)との絡みについても意気込んでいたが、それもそのはず。直政はヤングな家康を支えた徳川四天王であり、のちに徳川軍団トップ、筆頭家老にまで上り詰めた正真正銘の歴史的有名人だ。そんな井伊家の再興を担ったキーパーソンに「海賊あたりが似合いそうな菅田を配役したとなれば、それを存分に生かした展開や演出を期待したい」とは、時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野氏だ。こう続ける。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する