初大河の柳楽優弥が語る ふんどしのリベンジは「目力」で

公開日: 更新日:

 これほど眼光するどくワイルドな役がハマる若手役者はいないんじゃないか。柳楽優弥、27歳。自身初のNHK大河ドラマ出演作「おんな城主 直虎」(総合、日曜20時)では史実にはないオリジナルキャラクター、盗賊団のかしら・龍雲丸を演じている。

「個性的な役柄を演じるのは楽しいですね。はたから見たら変わり者だけれど、キャラクターの立ち位置から見た意見や思いを言葉にするシーンもあって、共感できる部分が少なからずある」

 デビュー作は、是枝裕和監督の主演映画「誰も知らない」(04年)。しかも同年度のカンヌ国際映画祭で史上最年少、日本人として初めて男優賞を受賞する快挙を成し遂げた。いきなり手にしたビッグタイトルはほどなく重圧となって降りかかった。「周囲の声に耳を向けられなくもなって。結局、ぐちゃって潰されちゃいました」。そんな過去の苦悩があったからこそ、早くに両親を亡くし心の中にトラウマを抱える龍雲丸に寄り添えるのだろう。

 第16回の初登場シーンではふんどし姿を披露。インパクト十分だったが、本人は悔しげだ。「八重の桜」でふんどし一丁になった西島秀俊はネットニュースで取り上げられたが、「僕のふんどしはニュースにならなかったんです。もうちょっと鍛えておけばよかったかな」と頬を緩ませる。もっとも、次回28日放送以降、中盤戦をもり立てるキーパーソン。直虎(柴咲コウ)との恋模様など見どころが控えており、「目力に期待してください」と照れ笑いしながらも、かしらとしての風格を漂わせる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」