没後10年も色あせぬ “ジャズ界の鬼才”富樫雅彦の先鋭性

公開日: 更新日:

 ジャズ界の鬼才、天才パーカッショニストと呼ばれた富樫雅彦が亡くなって10年。その富樫が作曲した数多くの楽曲の中からバラードをセレクトしたCD「マイ・ワンダフル・ライフEX 富樫雅彦バラードコレクション」(ラッツパック・レコード)が先月発売になり、静かなブームとなっている。

 今作は、ジャズピアニストの佐藤允彦を中心に渡辺貞夫、日野皓正、峰厚介、山下洋輔がソロやデュオで演奏したものだけでなく、富樫のパーカッションソロも追加。没後10年たっても色あせるどころか、熟成と先鋭性を感じさせる内容だ。

「著名なアーティストから楽曲提供の依頼を受けても固辞するなど、世間的な評価や商業主義とは一線を画した富樫の魅力の神髄にぜひ、触れていただきたいです」(ラッツパック・レコード代表の棚橋牧人氏)

 世界の一流ミュージシャンが共演を熱望した希代の日本人ジャズメンの魂に触れるチャンスだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較