重圧は? スパイダーマン最新作ジョン・ワッツ監督に聞く

公開日: 更新日:

 公開前から下馬評の高いスパイダーマンの新シリーズ「スパイダーマン:ホームカミング」が11日、封切りとなった。メガホンを取ったのは、日本ではまだまだ無名のジョン・ワッツ監督(36)。監督作は今回が3本目、過去2作品はいずれも低予算映画だ。

 ――ずばり、重圧は感じなかったのか。

「そりゃあもう、物凄いプレッシャーだったよ。『スパイダーマン』はこれまでとは比べ物にならないぐらいスケールの大きな作品だからね。でも考え始めたら押し潰されてニッチもサッチもいかなくなっちゃう。やると決めた時から自分が観客として楽しめるような、最高に面白い作品を作ることだけに専念したんだ」

 ――蚊も殺さないような温厚な顔立ちだが、肝っ玉は据わってる。

「ハッハッハッ。どうだろう、そうなのかな」

 ――とはいえ、往年のファンは多くが熱狂的で、これまでの世界観を壊すようなら「NO」を突きつけられかねない。

「往年の原作ファンにも満足してもらえるよう最大限の敬意を払った。具体的にはスパイダーマンの神髄を忠実に守ること。そもそも主人公のピーター・パーカーはごく普通の高校生で、思春期特有のつまずきと格闘する日々を送っている中、突如、スーパーヒーローの使命を授かった。相反する“ふたりの自分”を両立させることのもどかしさを見る人に共感してもらい、痛快に感じてもらうことは大事にしたね。ただし、過去の作品と同じことを繰り返すばかりでは意味がない。新鮮なものを届けようと手を加えることこそが僕の使命だと思った」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」