碓井広義
著者のコラム一覧
碓井広義上智大学教授(メディア文化論)

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授を経て現在、上智大学文学部新聞学科教授。専門は放送を軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。

“チーム半沢”の個性が光る 「陸王」は署名性のあるドラマ

公開日: 更新日:

 小さな者が大きな者に挑む。弱い者が強い者に挑む。「陸王」(TBS系)は、あきらめずに挑戦する者たちの熱いドラマだ。

 物語の舞台は、埼玉県行田市にある老舗の足袋メーカー、こはぜ屋。会社の将来を考えた4代目社長の宮沢(役所広司)が、ランニングシューズの開発に乗り出す。それが「陸王」だ。

 しかし銀行は融資を渋るどころか、20人しかいない社員のクビを切るリストラを強要してきた。だが宮沢はそれをはねつけ、「陸王」への取り組みを本格化させる。さらに試作品が出来ても、一流のランナーは大手メーカーに囲い込まれており、そう簡単に履いてはくれない。ようやく茂木選手(竹内涼真)が試してくれたのは、第2話の終わりだった。

 原作は池井戸潤。脚本が八津弘幸。そして伊與田英徳プロデューサーに福澤克雄ディレクター。「半沢直樹」や「下町ロケット」で知られる“チーム半沢”による制作であり、特に福澤の存在が大きい。同じ日曜劇場で「南極大陸」や「華麗なる一族」なども手掛けてきたが、“男のドラマ”の見せ方が実にうまいのだ。

 物語の流れにおける緩急のつけ方。キャラクターの際立たせ方。アップと引きの画の効果的な使い方などに、“福澤タッチ”と呼びたい個性が光る。「陸王」は、そんな“署名性のあるドラマ”の一本だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    飯島直子は自分のアソコに水着の上からポラで割れ目を…

  2. 2

    池袋を暴走し母娘の命を奪った元通産官僚「記念館」の真偽

  3. 3

    安倍政権GW外遊ラッシュ 13閣僚“海外旅行”に血税5億の衝撃

  4. 4

    応援演説にブーイング 杉田水脈議員が「自ら招いた危険」

  5. 5

    吉高「定時で」も視聴率上昇 TBS火曜22時ドラマに“仕掛け”

  6. 6

    立憲民主“三重苦”で…野党結集へ態度一変した枝野氏の焦り

  7. 7

    写真誌に泥酔姿撮られた…米津玄師の「知られざる私生活」

  8. 8

    GW歴史的10連休でどうなる 身の回りで気になる8つの疑問

  9. 9

    宇多田ヒカル 時代問わない別次元の才能と“人間活動”で…

  10. 10

    まだ“愛の巣”で生活か? ZOZO前澤社長&剛力彩芽の近況

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る