この噺家で聴き初め 評論家が厳選「落語界二つ目」成長株

公開日: 更新日:

 イキのいい二つ目が群雄割拠する東京の落語界。寄席や落語会にふらりと足を運び、「これだ!」と思う落語家を探すのも、楽しみのひとつ。ここに登場する5人、聴きながらその成長を楽しみにしたい芸人だ。

 2017年の「NHK新人落語大賞」を獲得した三遊亭歌太郎(35)。競艇選手になりたかったという変わり種で、エンジンをコツコツいじる競艇選手も、古典落語というネタをひとりで稽古してしゃべる落語家も、全部自分でやるという共通項を持つ。

 NHKでは「磯の鮑」をかけたが、「居残り佐平次」や「寝床」「文七元結」など持ちネタの間口が広い。口跡のよさ同様、マスクも甘く、それでいてどこかに無頼のにおいを漂わせていて、どうにも魅力的な存在だ。狙うポジションは、「他の芸人の間に入って、実は凄いプレーをする芸人」。どんな落語会でも寄席でも、他の出演者の邪魔をせずに、自分を輝かせる。そんな芸人だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲