新大関・安青錦に必要不可欠な体重アップ…“平均未満”の現状では故障リスクが高すぎる
欧州出身初の横綱となれるか。
26日、相撲協会の番付編成会議と臨時理事会が行われ、11月場所を制した安青錦(21)の大関昇進が正式決定。伝達式に臨んだ安青錦は「大関の名に恥じぬよう、またさらに上を目指して精進いたします」と、率直な口上を述べた。
ウクライナ出身の大関は史上初。「さらに上」の地位、横綱を目指すために必要なのが、体重アップだという。現在は幕内の平均より十数キロ少ない140キロ。以前から「増やしたい」と話していたが、メディアの取材などでは「増やしたけど、すぐに戻った」とこぼしていた。
体重が増えればパワーも増す。課題と言われている立ち合いの圧力アップにも直結する。
若手親方は「中でも最重要はケガ防止です」と、こう続ける。
「大相撲は足腰にかかる負担は半端ではなく、体重が軽いとそれだけで下半身のケガが増えかねない。例えば、昨年3月場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士。当時は143キロしかなく、終盤に足を負傷しながら賜杯を掴んだものの、翌場所は全休。現在は151キロまで体重を増やしている。大関候補と呼ばれた137キロの若隆景も足を負傷し、幕下にまで転落した時期もあった。137キロで横綱を張った日馬富士などは例外中の例外ですよ」


















