“桜ソング”なぜ日本でヒット多い 根拠を音楽評論家が指摘

公開日: 更新日:

 この時季、花見や歓送迎会のカラオケでやはり桜ソングが注目される。カラオケに行くとタイトルに桜が付く曲の配信は無数にある。有名どころでいえば、坂本冬美「夜桜お七」(1994年)、福山雅治「桜坂」(2000年)、森山直太朗「さくら(独唱)」(03年)、ケツメイシ「さくら」(05年)、コブクロ「桜」(05年)と演歌からポップスまで幅広い。過去には、03年に「桜」で大ブレーク後、鳴かず飛ばずのシンガー・ソングライター河口恭吾はバラエティー番組内で、「桜ソングを安易に作ってしまった」と一発屋となった苦しい胸の内を語っていた。それだけ、桜はヒットするワードなのだ。

 日本の歌手はなぜ桜ソングを歌いたがるのか。音楽評論家の富澤一誠氏はこう言う。

「日本人にとって、3月は卒業、4月は入学・入社シーズンと1年の節目になる。この季節の象徴となる花が桜です。別れや旅立ちのシーンになじみがあるので、歌を作る上でも『桜』のワードを入れると伝わりやすい。桜に託して作詞、作曲をしやすいのです」

 また、ヒマワリやコスモスに比べて、桜はシーズンが長い。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲