山口達也とTOKIOの会見 ジャニーズ幹部の姿なかった不思議

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コラム【芸能ジャーナリスト・佐々木博之が見た】

 ジャニーズタレントの中でも好感度が高かっただけに、TOKIOの山口達也(46)が起こした事件に、ショックを受けたファンは多いだろう。

 2日には、山口を除くTOKIOのメンバー4人がそろって記者会見を開いた。結論から言えば、4人の株は上がり、今のところTOKIOは存続するようだから、ファンは一安心。事務所の戦略はほぼ成功だったといえる。それでも、芸能界を長く取材している私には、いくつかの疑問点が残った。

 こうした芸能人の事件では「普通の会社員ではあり得ない」という一般社会との比較論や、「常識はずれ」という“芸能界非常識”論がもっともらしく語られる。もちろん、業界の仕組みは異なるわけだが、一般社会にも芸能界にも共有しなければならない“常識”があるはずだ。

 実際、会見後、ネットにはたくさんの意見が寄せられた。その中で多く指摘されたのが、会見でジャニー喜多川社長を含む事務所幹部の姿がなかったということ。確かに、大企業で何か不祥事が起き、謝罪会見を開けば、社長や幹部が頭を下げるのが通例だが、それは不祥事の内容にもよるだろう。仮に何千人も社員がいる大企業の一社員が痴漢で書類送検されたとしよう。会見を開き、社長が謝罪するだろうか?

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