お酌は一切させず 麻木久仁子さんが見たタモリの“別の顔”

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 バラエティー番組からニュース番組のコメンテーター、エッセイストと幅広く活躍中の麻木久仁子さん(55)。お酒といえば、この人とのエピソードが忘れられない。

 ◇  ◇  ◇

「お酌はしなくていいから」

 もう16年ほど前になるかしら。ある懇親会の席で、タモリさんにこう言われました。ピシッと。

 その頃、私は「笑っていいとも!」(フジテレビ系)の木曜日レギュラーをしてまして、音頭をとったプロデューサーさんに誘われたんですね。メンバーはタモリさんはじめ、おもだったレギュラー陣、スタッフ。私はレギュラーになって間もなくで、そんな席は初めてでしたから、タモリさんの前にお邪魔して改めてご挨拶がてらお酌をしようとしたんです。

 そうしたら「しなくていい」と。ご本人はそれ以上おっしゃいませんでしたが、表情からは「大人なんだから、自分のペースで飲もうよ」と感じました。今でこそ、セクハラ、アルハラって言葉が一般的になってお酌を強要する風潮は減ってきましたが、当時、お酒の席では“女性がお酒をついで回るもの”って無言のプレッシャーがまだ横行していました。

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