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小田桐誠立教大学・武蔵大学非常勤講師

1953年青森県生まれ。出版社勤務を経て79年から著述業に専念。著書に「ドキュメント生協」「消えたお妃候補たち」「PTA改造講座」「テレビのからくり」「NHKはなぜ金持ちなのか?」など。07年9月から15年3月までBPO「放送と青少年に関する委員会」委員を務める。

「報道特集」に異動3年目 膳場貴子アナは存在感がアップ

公開日: 更新日:

診断結果は…【良】

 太平洋戦争や原爆・核兵器をテーマとするドキュメンタリーや報道番組は8月に集中する。“8月ジャーナリズム”といわれるゆえんだ。11日のTBS系「報道特集」は、まさにそれを象徴するものだった。

 金平茂紀、日下部正樹とともにMCを務める膳場貴子(43)は老人相手の毒舌で知られる毒蝮三太夫に密着取材した。高齢者と戦争体験を語っていることに注目した膳場は、毒蝮に「ご高齢の方とは戦争の話を意識的、意図的にされているんですか」と聞いた。返ってきた答えは「今、思うんだけど、意図的にしているんだね」。「言われて気づいたけど」といった表情だった。「我々は軍国少年で将来は兵隊さんになるんだと“兵隊さんごっこ”をして遊んだ」という毒蝮の証言を受けて膳場は熊本に飛んだ。兵隊さんごっこで使っていたおもちゃが残っている家庭を取材するためだ。

 小学2年向け雑誌の付録のすごろくの上がりは「日本がますます栄えますように」。小6の雑誌には「防諜かるた」が付いていて「風呂屋のおしゃべり スパイの材料」とある。端的に言えば、お互いに監視し合いましょうということだ。膳場は「軍国少年に染まっていく過程には、こんなことがあったんですね」といった表情で、それらのおもちゃを眺めていた。

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