著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

南キャン山里亮太 エネルギーの源は“理想の自分”への嫉妬

公開日: 更新日:

「絶対に落としちゃいけないノートだと思います」(山里亮太/TBS「ゴロウ・デラックス」9月20日放送)

 南海キャンディーズの山里亮太(41)は番組で一冊のノートを開いた。そこには荒々しい字で「忘れるな!! 必ず復讐する!!」などとつづられている。そんなノートを見せながら言った言葉を今週は取り上げたい。あまりの筆圧に「ボールペン、シャーペンが悲鳴を上げてました」と。

 山里亮太は嫉妬と怒りでできている。まず最初にその対象になったのは、よしもとの養成所、NSCの同期であるキングコングだった。入学当初から際立ったスター性とお笑いセンスで頭角を現していた彼らは、山里に劣等感や挫折感を与えるのに十分な存在だった。

 講師に特別扱いされ、脚光を浴び続けるキングコングに、山里は嫉妬と怒りをぶつけるようにネタを書き続けた。次に山里に嫉妬の感情を芽生えさせたのは、他ならぬ相方のしずちゃんだった。

 しずちゃんはもともと、山里が“スカウト”してコンビを組んだ仲。自分の長所やしずちゃんの特長を分析し、自分ならこうして彼女の良さを引き出すことができるとノートに書き連ね、プレゼンし射止めたのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾