密閉空間で襲いかかる「エイリアン」は最強のモンスター

公開日: 更新日:

 恐怖を増幅させたのが宇宙船という密閉空間で襲われること。逃げ場がないのだ。エイリアンが人間を捕食しているのかは不明。分かっているのは生きているものは何でも殺すため「会社」が最強兵器として渇望していること。22世紀も人類は戦争を意識しているのだ。

 公開時に登場人物のキャラ設定に違和感を覚えた。冬眠カプセルから目覚めたとたんエイリアンに追いかけ回されるため人物描写が希薄。「ジョーズ」(75年)は男たちの過去と友情が語られ、パニック映画ながらぬくもりがあったが「エイリアン」にはそれがない。ただ殺されるための無機的なキャラなのも本作の特徴だ。

 それでもリプリーは最後まで怪物に立ち向かい、一難去ってまた一難のサービス精神で観客をドキドキさせる。CGのない時代にこれだけのSF作品を作ったハリウッドに脱帽だ。 

(森田健司)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る