気鋭の女優チェ・ヒソ語る “反日ではない”主演作への思い

公開日: 更新日:

 今週16日から公開となる映画「金子文子と朴烈」(イ・ジュンイク監督)で、朝鮮人の無政府主義者・朴烈の同志で妻の文子を演じているのがチェ・ヒソ(32)だ。「不逞社」の一員だった2人は関東大震災後の混乱中に大逆罪で検挙され、死刑判決を受けている。日韓関係がきしむ中で本作が公開されることについて、慎重に、そして、力強くこう語った。

「確かにシノプシス(あらすじ)を見たら“反日映画”と受け止められてしまうかもしれませんが、先入観に縛られず劇場に足を運んでほしい。映画を見ていただけたら反日でも親韓でもないことがお分かりいただけるはずです。朴烈は朝鮮人で、文子は日本人。彼らにとってはお互いの国籍はあまり重要ではなく、愛し合う同志として権力と戦った。そんな朝鮮人と日本人がいたことを知っていただきたいのです」

 通訳を介さず、流暢な日本語で意思を紡いでいく。銀行勤めの父親は転勤族で、小学生の5年間を大阪で過ごした。標準語は板についているものの、今でも関西を訪れると「『なんでやねん!』って大阪弁が出る」と、はにかむ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  4. 4

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  5. 5

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  1. 6

    巨人阿部監督 グチるくらいならいっそ「4番・坂本勇人」はどうだろう…“進退の決断”含めた4つの理由

  2. 7

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も

  3. 8

    田原俊彦「真ん中の足」「カッチカチ」下ネタ連発で退場危機…フジ問題でも“おまいう発言”で大ヒンシュク

  4. 9

    フジ再激震! オンカジ逮捕「ぽかぽか」演出担当社員が豪語していた夢との落差にア然

  5. 10

    長嶋茂雄さんは松井秀喜の背もたれをガーンと蹴っ飛ばし、「巨人の4番道」を説いていた