「なつぞら」高畑淳子 "テンション高め"の演技に懸念浮上

公開日: 更新日:

 ひとつ気になりだすと、アレもコレも気になる。ヒロインのなつ(粟野咲莉)がアイスクリームを食べるシーンでは、「砂糖が手に入りにくい」という理由でハチミツを甘味料に代用していた。十勝地方は砂糖の原料となる甜菜の生産が盛んな地域ではなかったのか。そもそも、収穫に手間も時間もかかるハチミツなら手に入りやすいのか?

「警察に保護されたなつが“脱走”して、川辺で魚を焼く様子も違和感がありました。魚を釣ってくれたのは小学校の友達の男の子でしたが、マッチやライターを所持した様子のない少女が、どうやって火を起こしたのでしょうか? 小学生が『ディスカバリーチャンネル』に登場する“サバイバルの達人”みたいなことをやってのけたのか、などと余計なことを想像してしまいました。作品にケチをつけるつもりはありませんが、なつが途方に暮れて水辺をトボトボ歩いているだけでも十分だったと思います」(前出の佐々木博之氏)

 演技が“泣かせる”とすっかり有名になった名子役の粟野の出番は今週で終わる。ただ、恐らく、来週からも感動シーンと思わずツッコミたくなる場面が満載のはずだ。

 余裕がある人は松嶋菜々子の“手”に注目しても面白いだろう。自動湯沸かし器も洗濯機もない時代のはずなのに、まるで手モデル(ハンドモデル)みたいにスベスベした手をしている。これほど生活感を感じさせない朝ドラも珍しいかもしれない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃