著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

収入以上の“舌”に…落語家にはなぜグルメが多いのかって?

公開日: 更新日:

 時代が令和になっても浅草演芸ホールの前で林家木久扇師匠がラーメンを売る光景は、昭和、平成から変わらないことを感じさせたゴールデンウイークでしたね。どうも、埼玉ではラジオパーソナリティーとしての知名度の方が高い三遊亭鬼丸です。

 ところで、世間から落語家は舌が肥えてるなんて思われてるかもしれませんが、確かに舌の肥えた落語家は多いかもしれません。木久扇師匠も売り物のラーメンはさておいて(おくの?)、スゴいグルメですからね。あと有名無名を問わず師匠方も総じてグルメが多いですよ。何でかなって考えると、おいしいもの食べるチャンスが多いからじゃないですかねぇ。

 かくいう私も前座修業中から師匠のお供で日本中に行かせてもらい、その土地土地のおいしいものを食べさせていただきました。あと年に2回、落語協会の総会が一流ホテルで催されますが、そこでも若いころから一流お料理のバイキングに接することができ「寄席に行かなきゃいけない前座はカレー食べて早く帰れ」なんて言われてカレーライスを大盛りにして食べるのが当たり前でしたが、のちに1杯2000円することを知ってビックリしました。打ち上げの機会も多いし、さらにご贔屓、我々はお旦と言いますが、芸人を贔屓にしようという方ですからいい店知ってるんですよ。こうして収入以上の舌を持つ芸人が育っていくんですね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い