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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

過去は考えない 滝沢カレンが見据えるのは明日の自分だけ

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 滝沢は本好きとしても知られている。だが、本の読み方も独特だ。5~6冊を同時に読んで、物語をぐちゃぐちゃにして主人公を入れ替える。

「今はその読み方が止められなくて、きょうは『ふくわらい』(西加奈子著)、あしたは『秘密』(東野圭吾著)っていう感じでいろんなものを読んでると、『えっと……この主人公は何だったっけ?』って頭の中がぐちゃぐちゃになる。そのうちにまた1個の物語ができたりするんです」(LINE「livedoorNEWS」19年3月25日)

 その結果、1冊の本を読むのに「3年ぐらい」かかるのだそうだ。きっと彼女にとって、本に書かれている物語自体が重要なわけではないのだろう。その本を読みながら、自らが生み出す空想の方こそが大事なのだ。過去のロケの内容自体に無関心なのと同じように。

 もともと、彼女は自分の出ている番組などを見返すことはないという。「外国の映画とかが好きだから、時間があったらそっちを観たいなと思っちゃう。自分が出てるテレビ番組で、私が気にしちゃうところがあるとするならば、『髪型がイヤだな』とかそういうことかな」(同前)と過去のインタビューでも語っている。

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