著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

大統領選もひっくり返すSNSのフェイク情報を取り締まれ

公開日: 更新日:

 オレは五輪と無関係に迷惑だった。飲み仲間の脇役俳優に「先週、品川の居酒屋に映画人の集会にいたでしょ?」と聞かれた。「こっちは韓国・仁川の町おこし映画祭に行かされとったんじゃ。昼飯にモヤシクッパだけじゃツラかったわ」と返すと、立ち話もしたことない映画人が「井筒さんも店で一緒でした」とフェイスブックに載せていたという。フェイスブックよ、IOCから動画削除を命令される前に、取り締まれよ。オレも仲間も迷惑してんだ。3月にも、行ってもいない北海道で監督が雪かきを手伝っていたと、赤の他人にツイートされた。オレはそんなのんきな善人じゃない。

 大統領選もひっくり返すSNSのフェイク情報。利用しないで暮らす方が気楽に決まっているが、誰もが依存症だ。ゲーム病と一緒で、そのうち、世界保健機関から何か警告されそうだな。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発