著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

入場料金26年ぶり値上げで見える映画会社の“本音と建前”

公開日: 更新日:

 映画館の入場料金が、今月1日から上がった。シネコン中心であるが、一般料金の値上げは何と26年ぶりだ。地域によって据え置きのところもあり、興行各社まちまちの設定だが、大手のTOHOシネマズでは、全館で1800円が1900円になった。ただ大手のイオン系は、全館で当面値上げはないとしている。

 総じて割引料金も上がった。レディースデー、シニア、夫婦50、毎月1日のファーストデーは、1100円が1200円に。ただし、高校生、大学生料金などは足並みを揃えたかのように変えておらず、これは最近増えている若い客層の負担増を抑えたとみられる。

 1900円は確かに高いと感じる。これで「映画を見るのはやめるか、減らすか」という人もいようが、「待ってくれ」といいたい。

 とにかく、シネコン独自の会員制の利用も含めて、各種割引料金を細かくチェックして見ることをお勧めする。コンビニやスマホで購入できるムビチケ(1400円)という前売り券もある。「そんなの面倒だ」という人もいようが、「割引」と「面倒」を秤にかければ、「面倒」を克服するほうが得策だ。料金据え置きのシネコンを選択してもいい。

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