「長閑の庭」老いらくの恋を描いた秀作を堪能すべし

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 NHK・BSプレミアムドラマ「長閑の庭」(日曜22時)が話題だ。

「23歳のドイツ文学を学ぶ大学院生の主人公・元子が年上の大学教授への思いを胸に、『恋の定義』を模索する、年の差恋愛未満ストーリー」(公式サイトから)で、主演は橋本愛(23)。そして、彼女が思いを寄せる教授を田中泯(74)が演じている。

「アキヤマ香の原作漫画(講談社刊)では2人の年の差は41歳ですが、橋本と田中の実年齢差は50歳以上。さすがにこれで恋愛が成り立つのか、どう考えてもおじいちゃんと孫にしか見えないのでは? と危惧していたのですが、そんな心配は無用でした。橋本は恋愛経験がなく、人付き合いも苦手で、生真面目なヒロインにぴったり。田中も若い教え子に好意を伝えられ戸惑いながらも引かれ、苦悩する姿が伝わり、不器用な2人の恋を応援したくなります。さらに、ヨリを戻したがっている教授の元妻を斉藤由貴、元子に密かな思いを寄せる助手を工藤阿須加、元子の同級生で好対照ないまどきの学生を中村ゆりかが演じていて、それぞれいい仕事をしています。昨今、群像劇というか、無駄に出演者が多いドラマが多くて気が散りますが、ドラマ全体がゆったりとしていて、落ち着いて見られるところがいいですね。まさにオトナのドラマです。最終回まで目が離せません」(ドラマウオッチャー)

 紀州のドン・ファン、やしきたかじん、高倉健ビートたけし……現実は何かと問題がありそうだが、せめてドラマの中での「老いらくの恋」を楽しみたいところ。

 23日が最終回、お見逃しなく。

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