立川談志を訪ねて議員会館に「ヘビ」と「カエル」が…

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 1976年5月、柳家かゑる改め、鈴々舎馬風襲名披露が行われた。

「談志兄貴がパーティーの司会をやってくれて、披露興行の口上にも並んだ。『スター千一夜』という高視聴率のトーク番組に出演する話をつけてくれたし、何から何まで世話になった。ありがたかったね」

 当時、談志は参議院議員になって5年目。前年には沖縄開発庁政務次官に就任したが、記者会見で新聞記者と喧嘩して辞任するなど世間を騒がせていた。

「談志兄貴と仲が良い毒蝮三太夫と2人で議員会館へ遊びに行くとさ。受付で名前を書かされるんだ。まだかゑるの頃だよ。すると、受付係が松岡克由(談志の本名)議員の部屋に電話して、『毒蝮さんとかゑるさんが面会にいらしてます』って言う。ヘビとカエルが面会とはね」

 襲名した翌々年の1月、小さんのおかみさん、生代子夫人が亡くなった。

「いいおかみさんだった。内弟子時代から可愛がられた。談志兄貴のことは、『あいつは生意気だからダメ』と言ってたのに、参議院議員になってすぐ、小遣いだと50万円もらったとたん、『談志はいい人だねえ』だって(笑い)」

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