エルトン伝記映画「ロケットマン」が狙う2匹目のドジョウ

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 DVD発売後も劇場上映が続く映画「ボヘミアン・ラプソディ」に続くヒットを期待される、エルトン・ジョンの伝記映画「ロケットマン」が23日から公開となる。ファンタジックなミュージカルシーンが売り物で、エルトン役として全シーン吹き替えなしで歌い上げた主演タロン・エガートンらの来日も話題となった。

 エルトン・ジョンといえば「キャンドル・イン・ザ・ウィンド~ダイアナ元英皇太子妃に捧ぐ」の3300万枚という、人類史上最も売れたシングル記録を持つ英国のアーティスト。私生活では同性婚を続け、エイズ患者救援など慈善家としても知られるが、同時に薬物中毒や数々の暴言・奇行でメディアを騒がせてきた。

 映画はそんなエルトン本人が製作総指揮を務めた自伝ドラマで、とくに波瀾万丈だったといわれるデビュー初期を中心に描かれる。その話題性について映画批評家の前田有一氏が語る

「何かと『ボヘミアン・ラプソディ』と比較されています。同じ英国の、同時期に活躍した同性愛者のミュージシャンを描いている点。ブライアン・シンガー監督が途中で降板した『ボヘミアン』を、最終的に仕上げたデクスター・フレッチャーが『ロケットマン』の監督でもあるなど、確かに因縁は深い。ただしこちらは存命中のエルトン本人の強い意向で、よりユーモラスでミュージカル色の強い作風になっています」

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