著者のコラム一覧
星野陽平ジャーナリスト

1976年、東京都生まれ。早稲田大学卒。編著に「実録! 株式市場のカラクリ」(イースト・プレス)、著書に「芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反」「芸能人に投資は必要か? アイドル奴隷契約の実態」(ともに鹿砦社)がある。2017年には公取委で「独占禁止法をめぐる芸能界の諸問題」の講演を行った。

大平サブロー 闇営業騒動一喝発言の背後に“25年前の密約”

公開日: 更新日:

 吉本に対する不満は2年前からあった。当時、明石家さんま島田紳助ら、関西から東京に拠点を移し勝負を懸ける吉本芸人が増えていた。ところが、吉本は「おまえらは大阪に残って漫才のともしびを守れ」と命じ、サブロー・シローは反発していた。

 退社後、サブロー・シローは次々と番組から降板となり、吉本の圧力が噂された。中間搾取がない分、ギャラの取り分は増えたが、徐々にサブロー・シロー排除の動きが強まった。

 結局、吉本が支配する大阪を諦め、89年に東京に事務所を設立。だが、92年、吉本の東京事務所が東京支社に格上げされ、本格的な東京進出が始まった。次第に東京でも吉本の手が回るようになった。

 仕事が行き詰まったことでサブロー・シローは不仲になり、92年にコンビを解消。そして、93年、サブローが全面降伏し吉本に復帰した。

 吉本はサブローに対し、復帰の条件として「吉本内で独立をする動きのあるタレントがいれば、その説得役を引き受ける」「今後、吉本への不満を一切口にせず、独立という思想を持たない」「2週間以内に吉本の会長だった故・林正之助の墓参りに行く」など7カ条を突きつけたといわれる。

 サブローは、宮迫らの騒動をきっかけに吉本への不満を爆発させた若手らに対して「気にいらんかったら辞めろ」と一喝し、話題となったが、実は四半世紀以上前に吉本と交わした約束を律義に守っていたのである。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  3. 3

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か