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星野陽平ジャーナリスト

1976年、東京都生まれ。早稲田大学卒。編著に「実録! 株式市場のカラクリ」(イースト・プレス)、著書に「芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反」「芸能人に投資は必要か? アイドル奴隷契約の実態」(ともに鹿砦社)がある。2017年には公取委で「独占禁止法をめぐる芸能界の諸問題」の講演を行った。

田原俊彦が干された真相…「BIG発言」だけではなかった

公開日: 更新日:

 かつてルポライターの竹中労は「ジャニーズ、英語で書けばJohnny’sである。Johnnyは人名で、’sは<所有>を意味する」と述べたことがある。

 ジャニーズ事務所の芸能界支配の原型にあるのが創業者のジャニー喜多川による「少年の所有」だ。男性アイドル市場におけるジャニーズ事務所のシェアが独占といってもよいほどに高いのは、少年に対するジャニーの所有欲の強さを表している。

 ジャニーズを辞めたタレントには過酷な運命が待ち受けている。有名なのが田原俊彦のケースだ。

 1994年2月17日、田原は長女の出産報告会見を行い、会見の最後、「何事も隠密にやりたかったんだけど、僕ぐらいBIGになっちゃうと、そうはいきませんてのがね、よく分かりました」と締めくくった。これに対し、マスコミは「思い上がるな!」という非難の大合唱を浴びせた。

 80年代を代表するアイドルとして活躍した田原だったが、「BIG発言」の頃には、人気に陰りが見えていた。さらに発言が猛烈に叩かれたために田原のイメージは極端に悪化。田原の芸能活動は長期間にわたり低迷した。

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