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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

ファンにも自分にもウソをつけない早見あかりの正直さ

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「楽しかったけど向いてなかっただけで。つまらなかったから辞めたわけじゃない」(早見あかりテレビ朝日「すじがねファンです!」10月16日放送)

 ももいろクローバーが大ブレークする“前夜”といえる時期の2011年4月に、早見あかり(24)はグループを脱退した。その時、彼女が「卒業」のようなポジティブな言葉ではなく、「脱退」というネガティブに聞こえる言葉を使ったことを回想し、デビューの頃からのファンは「ファンとして支えられなかったのが悲しかった。アイドルやってて楽しいと思わせられなかった」と悔やんだ。

 それに対し、「いや、ずっとツラかったわけじゃない」と話し、返した言葉を今週は取り上げたい。「足りてた応援?」と問うファンに「もちろんです!」と即答し、早見の目から涙があふれ出した。

 早見は当時、ももクロのサブリーダーで精神的な支柱だった。だが一方で、「自分のアイドル像と自分がかけ離れすぎてて、正直、他のメンバーが本気でファンに向き合っているので1人だけウソついて笑うのができなくて、ライブ出たくないなと思いながら真顔でライブしていたことが何回かある」(「すじがねファンです!」=前出)と思い悩んでもいた。

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