寝坊して、師匠が高座で着る紋付きを届けるのが間に合わず

公開日: 更新日:

「二つ目になると、紋付きが着られるのですが、僕は着なかった。それは前座時代に平治師匠の紋付きを届けるのが間に合わず、着流しで高座に上げてしまったからです。紋付きを着る資格がないと思ってました。親父と同じ柳亭の紋を背負うのをプレッシャーに感じたこともあったかなあ」

 二つ目になったとたんに、仕事が減って暇になるといわれるが。

「そういうことはなかったです。歌丸師匠、小遊三師匠、円楽師匠がよく仕事を下さって、高座数と収入には恵まれてました。ただ、仲間の宮治(桂)さんや鯉八(瀧川)さんなんかは、当人に名指しで仕事の依頼が来てました。ギャラは少ないけど、求められて出てる。僕の場合は、誰も僕を求めてなくて、師匠連のお供で出てるだけ。仕事の質が違うわけです。彼らが羨ましかった」

 そのうち、小痴楽を名指しする仕事が入るようになった。

「独演会の依頼があった時はうれしかったですね。歌丸師匠に報告すると、『あたしのカバン持ちで付いてく仕事はしないでいいから、どんどん落語会に出るようにしなさい』と言って下さいました」  (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    バレーSVリーグに現役選手から不満爆発!《ハテナがつく事ばかり》の現状招いた真犯人

  3. 3

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安

  4. 4

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  5. 5

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  1. 6

    巨人・坂本勇人「引退→即監督就任」に現実味 数々の女性問題にも動じぬ“精神力”が好材料に

  2. 7

    最重鎮OB廣岡達朗氏が巨人を一刀両断「野村克也の教え子がシーズン終了まで代行なんて冗談じゃない」

  3. 8

    絶好調!巨人・阿部慎之助を支える最強あげまんグラドル小泉麻耶

  4. 9

    ナフサ由来の資材不足で酷暑の真夏にエアコンが使えなくなる「電気代補助」で利用促進も本末転倒

  5. 10

    ゾンビたばこ羽月隆太郎が涙の激白 広島内で「関与は6人」「壮絶イジメ」「裏切り」【会見全文】