寝坊して、師匠が高座で着る紋付きを届けるのが間に合わず

公開日: 更新日:

「二つ目になると、紋付きが着られるのですが、僕は着なかった。それは前座時代に平治師匠の紋付きを届けるのが間に合わず、着流しで高座に上げてしまったからです。紋付きを着る資格がないと思ってました。親父と同じ柳亭の紋を背負うのをプレッシャーに感じたこともあったかなあ」

 二つ目になったとたんに、仕事が減って暇になるといわれるが。

「そういうことはなかったです。歌丸師匠、小遊三師匠、円楽師匠がよく仕事を下さって、高座数と収入には恵まれてました。ただ、仲間の宮治(桂)さんや鯉八(瀧川)さんなんかは、当人に名指しで仕事の依頼が来てました。ギャラは少ないけど、求められて出てる。僕の場合は、誰も僕を求めてなくて、師匠連のお供で出てるだけ。仕事の質が違うわけです。彼らが羨ましかった」

 そのうち、小痴楽を名指しする仕事が入るようになった。

「独演会の依頼があった時はうれしかったですね。歌丸師匠に報告すると、『あたしのカバン持ちで付いてく仕事はしないでいいから、どんどん落語会に出るようにしなさい』と言って下さいました」  (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジとTBSは「朝8時戦争」“初打席”で空振り三振…テレ朝「羽鳥慎一モーニングショー」独走いよいよ決定的

  2. 2

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    フジ「月9」ドラマ初主演の北村匠海 映画では“共演者連続逮捕”のジンクスに見舞われたが…

  5. 5

    ローム、東芝・三菱電機が統合へ…パワー半導体をめぐる3社連合をデンソーが買収か

  1. 6

    元参院議員・野末陳平さん94歳 大病知らずだったが、2年前に2度の全身麻酔手術を経験

  2. 7

    中島裕翔に新木優子と熱愛報道 ファンから囁かれるHey! Say! JUMP脱退の背景と“問題児”の過去

  3. 8

    新木優子と結婚した中島裕翔は大正解! 吉田羊との“合鍵愛”報道から10年目…

  4. 9

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  5. 10

    「高齢者=賃貸NG」は思い込みだった? 家主が恐れる“4つの不安”を解消する方法